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2023.03.31
おおざとの赤いやね
難しいけど大切にしたいこと
皆さんは“行動制限”と聞くとどんなものを想像されますか?利用者の腕を掴む、羽交い締めにする、押さえつけるなど虐待的な要素を想像される方もいるかと思います。そんな自分もその一人でした。
しかし、実際の場面としてはトイレの便器に足を突っ込もうとする、人の出入りがある扉をおもいきり閉める、散歩中車道に飛び出そうとするのを止めるなど、その場に遭遇すれば誰でも止めるような行動でも、利用者が意思を持ってした行動を止めれば行動制限と考えています。
利用者の行動を止めざる得ない理由としてはリスクです。でも、できるだけ本人の意思を大切にして、行動を制限することは行いたくありません。そこで、それらの行動をなぜするのかを分析し少しでも行動制限を減らせるようチームで話し合う場を設けています。
行動だけを見ると、つい「困った行動だな」「困った人だな」と思われてしまいます。しかし、利用者の意思について考えると、伝えられない、環境が合っていない今まで教えてもらったり、経験したことがない等から出てしまう行動であり、本当に困っているのは本人です。利用者の意思を大切にしながら、リスクの伴わない適切な行動を学び、安心・安全に過ごせるように支援していきたいです。
支援員 酒井