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2022.11.10

おおざとの赤いやね

見通しを持つことで、ほめられる機会へ

人と関わることが大好きなAさん。
そんなAさんは周囲の人のことを良く見ていますが、特に職員の動きをじっと観察しています。
ある時から使用後のコップをシンクに持ってくる姿が見られるようになりました。
 利用者がお茶を飲み終えた後、コップを一時的に置く場所があるのですが、そこから職員がコップを回収して、シンクに持っていき洗っている姿を見て、それを真似して行動している様子です。

お手伝いをしてくれることはとても嬉しいことですが、常にコップはそこに置かれます。コップを気にして、今していることを後回しにしたり、手がつけられないことがあります。せっかくのお手伝いも褒められずに「今はその時間ではないよ。これしてね」と言われてしまいます。
 本人の“やりたいこと“と”今求められていて、するべきこと“のメリハリがなくなってしまうのは本人にとっても良くない!』そう考え、お手伝いプログラムを導入しました。

このプログラムを導入することで、大好きな人との関わりができ、褒めてもらえることでとても嬉しそうな表情を見せてくれます。

さらに、自分でコップ回収をする頻度も減り、いつお手伝いをするのかが分かるようになってきていると感じます。

これからも職員と一緒にお手伝いができるプログラムを考えていきたいと思います。

 酒井 洸輔

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